諸橋轍次と記念館について

諸橋轍次

生涯を通じて、漢学研究に情熱を傾けた諸橋轍次博士は、明治16年6月4日、下田村(現在の三条市)に生まれました。

東京高師卒業後、都内の大学教授を経て、戦後は都留文科大学学長に就任。この間50余年にわたり儒学を研究、『大漢和辞典』編纂という偉業を成し遂げました。

昭和40年には文化勲章を受章。昭和57年12月8日、100歳で亡くなるまでに遺した数々の著書や書跡等からは博士の慈愛に満ちた人柄が偲ばれます。文学を愛し、郷里をこよなく愛した博士は、今なお住民に深く敬慕されています。

諸橋轍次記念館

諸橋轍次記念館は新潟県三条市(旧下田村)にあります。

八木ヶ鼻の岩壁の色からイメージした重厚なレンガ造りの建物に、諸橋轍次博士の遺品・遺墨、その人徳を偲ぶ人たちから寄せられた作品や貴重な資料が展示・収蔵されています。常設展示室には博士の生涯や業績を展示・紹介するコーナーとともに、「漢字てのひらクイズ」や「漢字サークルビジョン」など子どもと大人が一緒に楽しめる施設になっています。

また日中国交正常化40周年を記念して、中華人民共和国駐新潟総領事館から寄贈された水墨画や中国風東屋も見ることができます。

ほかにも館内には諸橋轍次博士より寄贈された「諸橋文庫」を中心とした図書室、用途にあわせて幅広く活用できる多目的ホール・研修室・和室を整備しており、文化活動の場としてもご利用いただけます。

敷地内には諸橋博士生家・遠人村舎・庭園も併設されており、無料で見学・散策することができます。

学問と文化、そして自然が融合する漢学の里諸橋轍次記念館にどうぞお越しください。

諸橋轍次記念館エントランスホール