コレクション展示 諸橋轍次遺墨展 四書五経

日本を代表する漢学者であり、大漢和辞典をはじめとして多くの書物を著した諸橋轍次が遺した墨書から、中国の古典である四書五経(ししょごきょう)に関する資料を紹介します。

会期

前期 2019年12月3日(火)~1月26日(日)
後期 2020年1月28日(火)~3月29日(日)
前期・後期で資料を入れ替えます

四書五経ってナニ?

儒教の経典の中でもとくに重要とされている書物が四書五経です。
四書は『論語(ろんご)』『孟子(もうし)』『大学(だいがく)』『中庸(ちゅうよう)』
五経は『易経(えききょう)』『書経(しょきょう)』『詩経(しきょう)』『春秋(しゅんじゅう)』『礼記(らいき)』です。
研究の中心的な対象を儒教としてきた諸橋轍次にとって、四書五経は基礎となる文献です。

四書五経と諸橋轍次の墨書

三条市内の五十嵐(いからし)神社では、諸橋轍次が帰省した際に周辺の住民を集め、当時の宮司が墨を大量に磨(す)り、諸橋轍次がその墨を使って人びとの求めに応じて、墨書をつぎつぎ書いて渡したことがあったそうです。諸橋轍次は家族、知人はもちろん、地域の人びとに書を頼まれると、喜んでその求めにこたえたといいますから、市域とその周辺はもちろん、日本各地に多くの墨書が存在するものと思われます。本施設にはそのうちのごく一部を収蔵していますが、四書五経の一節を書き記したものが少なからず見られます。人生や生活にとっての教訓を多く含む四書五経を深く研究した諸橋轍次だからこそ、敬愛してくれる人への気持ちを込めてこれを記したのだと思われます。